高齢化社会の進行に伴い、重要性を増してるのが介護現場といえるだろう。
介護施設や老人ホーム、ケアハウスなどといった介護サービス提供の現場の果たす役割も大きくなる一方である。増え続ける高齢者にどのように対峙していくかが大きく問われる中、介護現場で提供されるサービスにも変化の兆しが見られるようになってきた。まだまだ一部の施設に限られているものの、医師の指導により、医療行為を施すことも仕事内容として取り組む必要性が出てきたのだ。
病院やクリニック、心療所などの診療機関と介護現場、調剤薬局などが連携し合うことの重要性が大きくクローズアップされるようになってきた。まだまだ手探りの状態であるが、増え続ける高齢者の実態を考えれば、その需要の大きさは容易に推測できるだろう。訪問介護や在宅ケア、訪問看護などにも熱い視線が注がれ始めている。
背景にあるのは、少子化や核家族化だとされている。寝たきり状態の高齢者や高齢者のみの世帯が急激に増えているのだ。国や自治体のバックアップを受けながらの取り組みにはなるが、医師や看護師などの医療従事者、薬剤師などと介護職員が上手く連携していくことが求められる。
医療従事者としての経験がない介護職員にとっては、技術やスキル、ノウハウなどについて、積極的に教えてもらうなどの姿勢が必要になる。医師や看護師に同行して、訪問介護の現場に赴くというケースも見られるようになってきた。まだまだ道半ばの取り組みだが、待ったなしの状態であることは認識しておいた方がいいだろう。